こだわりの木の住まいを求めるN様が選んだ建築工社との家づくりは、和モダンをテーマとしたコンパクトな空間の中に、実面積以上の解放感や暮らしやすい機能性、ヒノキやスギなどの無垢材を生かして質感を高めたデザイン性を実現した。
玄関は数寄屋の要素を取り入れ気品を持たせ、格子や意図した天井高や部材のサイズ、飾り棚の位置で空間に動きをつくり、狭さを感じさせないように工夫した。LDKはキッチン回りの洋と、畳小上がりなどの和の異なるデザインが融合しやすいよう、シンプルをベースに。解放感を演出するため、窓をヒノキの柱でつなぎ1つの大開口に見立て、カーテンレールとロールスクリーンを目立たないように仕上げた。これにより外側の軒下格子と大開口を通して内側がつながり、広がりのある空間が生まれた。キッチンと家事・収納部屋を近づけ、忙しい奥様の家事動線に配慮。空間の無駄をなくすことで、「欲しい所に収納がある」間取りを実現した。2階には機能性を主にした納戸や、家族全員の布団が干せるバルコニーがある。
住まいの性能としては耐震等級3や断熱等級4を満たし、家族が将来にわたり安全で快適に暮らせる家になっている。