家を建てるならどっしりとした日本建築がいいと思っていました。そうしたら娘家族と二世帯で住める住まいにしようと言う話が出て。もともと子どもや孫には家を財産として残したいと思っていたこともあり、二世帯住宅をお願いすることになりました。
主人は本がたくさんあるので、居心地の良い書斎がほしいというのが一番。私は、忙しい家族が集まった時にほっとするような場所、癒しの場所になればいいなと期待していました。とは言え、もともと建築工社さんが手がけた友人の住まいを見ていたので、細かい部分はおまかせして、「花本カラー」がどんな風に形になるのか楽しみにしていました。
友人の住まいを手がけたのが建築工社さんでした。今から約20年前のことで、建築工社さんの3件目の家だったと聞いています。現場に行ったら社長さん自ら掃除をされていて、その真摯な姿勢がずっと印象に残っていました。できあがった友人の住まいはとても素敵で収納に工夫があり、いつもすっきりしています。
建てたあともずっとメンテナンスでお世話になっているというお話も聞いて、お願いするなら花本さんと思っていました。建築工社以外の会社は全く見ず、住宅の知識がほとんどないままスタートしたので、今思えば勉強のために他のところも見ればよかったかな、なんて思ったりもしますが(笑)。
玄関周りの佇まいが気に入っています。建築中に大工さんが、少し作業しては離れて眺め、やっては眺め、と進めていらっしゃって、愛着を持って関わってくれているのだなと思いました。
見学会に来てくれた人が、「料亭みたいね」って言ってくれて、それは嬉しい言葉でした。お花や絵、額などを飾ると様になる場所がたくさんあるので、あちこち置いてみてはよい場所を考えるのが今の私の癒しです。
廊下もお風呂も広めにつくっているので、ゆったりとした雰囲気があるのも気に入っています。お風呂はどこかに泊まりに来たみたいで、本当に気持ちがいい。とても癒されます。
屋根が高く見えるようにしてくれたのはいいですね。木材も、強調したいところはいい木材を使ってくれて、そうでないところはおさえる、とメリハリがあるのも良いです。
いろんな案をだしてくれるのですが、けっきょくは社長さんのオススメ案になります(笑)。おまかせしているので、途中からは花本さんはどうされるのかが楽しみになったくらいでした。私はこっちがいいかも?なんて言っても社長さんは「これが数寄屋ですから。」とおっしゃって、こだわりがすごいなぁと思います(笑)。でもそのやりとりで、でき上がりが楽しみになりました。
引っ越したばかりで片付いていないのに、孫はさっそく泊まりに来ました(笑)。椅子もあるのにみんな居間の床にそのまま座ってしまうのが不思議です。木の床が気持ちいいのかもしれないです。また、風はよく抜けますね。冬は大丈夫かと心配になるくらい。「しっかり断熱してあるから問題ないですよ。」と建築工社さんはおっしゃいます。たしかに、冷房をかけたらすぐに部屋が涼しくなるんですよね。
これからゆっくりと自分史を作ったり書斎で孫と一緒に本を読んだり、そんな生活が始まることが楽しみです。お掃除するところが増えましたけど(笑)。
日本建築が好きな方だったら、一度見てみる価値があると思いますよ。花本さんは職人気質というか、こだわってつくってくださるので、おまかせしていく楽しみがあると思います。